親知らず

親知らずとは

親知らず

親知らず(智歯ちし)とは、20歳前後に歯列の一番奥から生える歯を指します。食生活の欧米化などに伴い、顎のサイズが小さくなった結果、親知らずの生えるスペースが十分に取れず、斜めや横向きに萌出するケース[埋伏智歯]が増えています。
「親知らず=必ず抜歯」という訳ではありませんが、正しく噛み合っていない、手前の歯がむし歯になっている、歯肉の腫れ・痛み(智歯周囲炎)を引き起こしている場合には注意が必要です。

親知らずの抜歯をおすすめする症例

  • むし歯で欠けている、穴が空いている
  • 過去に周囲の歯肉が腫れたことがある、口臭が気になる
  • これから妊娠をお考えの方…妊娠中はホルモンバランスの変化で炎症が起きやすくなります
  • 抗血栓療法(血液をサラサラにする)や骨吸収抑制薬(骨密度の低下を抑えて骨折を防ぐ)などの薬物治療を始める前

当院の「親知らず外来」について

当院の「親知らず外来」について

当院の「親知らず外来」は、大阪府内の総合病院で口腔外科部長を勤め、現在は海外でも活躍中の口腔外科専門医が担当いたします。毎日放送の「情熱大陸」にも出演歴があり、知識・技術・経験が豊富ですので、安心してお任せください。
難症例については高解像度CTを撮影することで、親知らずの歯根と下顎管(太い神経や血管の通り道)までの距離、上顎洞(鼻の横にある空間)の位置をミリ単位まで把握し、より正確な診断と安全な治療をご提供できるよう努めます。術後の痛み・腫れが心配な方には、手術中から点滴投与も可能です(健康保険適用)。
外来通院では、身体へのストレスを考慮し、局所麻酔を用いた1〜2本ずつの抜歯に留めることが一般的です。一度にすべての抜歯を希望される場合、手術に対する不安や恐怖心が強い場合などは、入院全身麻酔下での治療を検討すべきであり、専門の医療機関と連携を取りながらサポートいたします。

当院の「親知らず外来」について

当院の「親知らず外来」について

当院の「親知らず外来」は、大阪府内の総合病院で口腔外科部長を勤め、現在は海外でも活躍中の口腔外科専門医が担当いたします。毎日放送の「情熱大陸」にも出演歴があり、知識・技術・経験が豊富ですので、安心してお任せください。
難症例については高解像度CTを撮影することで、親知らずの歯根と下顎管(太い神経や血管の通り道)までの距離、上顎洞(鼻の横にある空間)の位置をミリ単位まで把握し、より正確な診断と安全な治療をご提供できるよう努めます。術後の痛み・腫れが心配な方には、手術中から点滴投与も可能です(健康保険適用)。
外来通院では、身体へのストレスを考慮し、局所麻酔を用いた1〜2本ずつの抜歯に留めることが一般的です。一度にすべての抜歯を希望される場合、手術に対する不安や恐怖心が強い場合などは、入院全身麻酔下での治療を検討すべきであり、専門の医療機関と連携を取りながらサポートいたします。

親知らずの抜歯の流れ(一例)

1各種検査

  • 問診:症状の経過、生活習慣や内服中のお薬などを詳しく確認
  • 口腔内診査:親知らずの生え方、歯肉の状態をチェック
  • パノラマX線撮影:親知らずの深さや向き、歯根の形態、周囲の組織(下顎管や上顎洞)との位置関係から治療の難易度を判定
  • CT撮影:難症例のみ。解剖学的な構造をミリ単位まで三次元的に把握
  • カウンセリング:適切な術式(麻酔の種類や抜歯の本数)、それに伴う合併症リスクなどを丁寧に説明した上で、手術日程を決定

2手術当日

  • 術野に局所麻酔を打つ

メスで歯肉を切開剥離

  • メスで歯肉を切開剥離

ドリルで骨を一部削る

  • ドリルで骨を一部削る

親知らずを細かく分割

  • 親知らずを細かく分割

  • 破片を一つずつ取り出す

生理食塩水で洗浄後、糸で縫合

  • 生理食塩水で洗浄後、糸で縫合

  • ガーゼを噛んで止血

2<手術当日>

  • 術野に局所麻酔を打つ
  • メスで歯肉を切開剥離
  • ドリルで骨を一部削る
  • 親知らずを細かく分割
  • 破片を一つずつ取り出す
  • 生理食塩水で洗浄後、糸で縫合
  • ガーゼを噛んで止血

3手術後

  • 翌日~2日後:傷口の消毒
  • 1週間後:糸抜き
  • 1~2ヶ月後:抜歯窩(親知らずを取った穴)が塞がったことを確認

よくある質問

手術時間はどのくらいかかりますか?

症例にもよりますが、麻酔を打ってから20~30分以内に終わるケースがほとんどです。難易度の高い水平埋伏智歯(横向けに埋まっている親知らず)では、 45分程度かかる場合もあります。施術時間の目安はあらかじめお伝えするようにしています。

術後の腫れはどのくらい続きますか?

親知らずの抜歯後は少なからず腫れを伴いますが、これは傷ついた組織を修復しようとする身体の正常な反応です。個人差はありますが、通常2~3日目に腫れのピークを迎え、1週間後には治っていることが多いです。

抜歯の前後で食事制限はありますか?

適切な食事管理は、傷口の回復を左右する重要なポイントです。麻酔が切れるまでの数時間は食事を控えてください。当日は、傷口にやさしいゼリーやプリン、ヨーグルトがおすすめです。おかゆや麺類を召し上がる際は、温度に十分注意しましょう。腫れのピークが過ぎた後は、少しずつ普段の食事に戻すことも可能です。アルコールや刺激の強いものは、抜歯窩がしっかり塞がるまで禁止です。糖尿病などの基礎疾患をお持ちの方は、かかりつけ医に相談した上で食事管理を行います。

いつ、どんなタイミングで抜歯になりますか?

激しい痛み・腫れといった急性症状があるタイミングでの外科的な処置は難しいため、まずは抗生剤の内服や局所洗浄による消炎を優先します。症状が落ち着いたことを確認してから、治療の日程を決めましょう。
また、身体へのダメージを最小限に抑えられ、傷口の回復も早いことから、20歳代前半までに抜歯するのが良いと言われています。しかし実際の臨床では、70歳を過ぎた方に処置することも珍しくありません。年齢だけで決まるわけではないので、まずは担当医までご相談ください。

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